先日、半年ぶりに仙台の「SILVER TREE」というバンドを連れて下北沢に行ってきました。
生まれ育った東京ですが
最近行くたびに変わっていき、本当にここで生まれ育ったんだっけ?(笑)という感にとらわれます。
今回は渋谷にも行ったのですが
周りから聴こえてくるのが
日本語より、中国系や東南アジアの言語が多かったような気がします。
東京は進化し続けているんですね。
本日も前回の続き、僕の考えるバンド活動の3本柱の話をします。
前回までに
1 バンドの方向性
2 運営のレベルアップ
の話をしました。
今日は「稼ぐとということ」を考えましょう。
「稼ぐ」ということは
あるものの、対価としてお金を貰うことです。
バンドの場合は、ライブであり、音源であり、グッズであったりします。
一番わかりやすいのはライブのチケットです。
チケットを売るということは、自分たちのライブがそのチケット代に見合うか、それ以上の価値があるということを示すということです。
自分たちのライブはお金の対価となる「商品」になるのです。
ライブは楽しいです。
僕も散々ライブをしましたが、基本楽しかったです。
でも、そこをもっと掘り下げて、お客様も一体となって楽しめるライブではならないのです。
お客様がチケット代と同等もしくはそれ以上の楽しい時間が過ごせたと感じれば、リピーターになってくれる可能性があります。
でも、チケット代以下のライブをしてしまうと、次のライブには来てくれないでしょう。
つまり、自分が楽しいだけのライブでは「稼ぐ」ということは成立しないのです。
音源やグッズも同様に考えることができるでしょう。
では、なぜ稼がなくてはいけないのか?
それは、前回お話した、バンドを一つの営利追求型の会社組織と見立てるお話とも通じますし
それは、自分たちの活動に大いに影響を与えるからです。
僕の知っているあるバンドが突然、僕のところに解散すると言いに来たことがあります。
そこそこ、いいバンドだったので何故?と聞いたら、バイトが忙しいとのことでした…。
バンドの活動にはお金が必要になりますし、自分自身の生活のためにもお金が必要です。
そのためにバイトをすることはなんら不思議なことではありません。
でも、バンド活動で「稼ぐ」ことができないから、運営費をメンバー個人の自腹で賄わなくてはならなくなり
そのため、自分が生活していく以上のバイトをしなければならなくなります。
そうすると、音楽に割り当てる時間が減っていき、自己矛盾に陥り、その結果が解散でした。
そうならないためにも、全部とは言いませんが
運営費の足しになるように「稼ぐ」ことをしなければならないのです。
また「稼ぐ」には別の「責任感」という側面もあります。
その話は次回にお話します。
寺島 昇(てらじまのぼる)
ライブハウス仙台HooK勤務。東京生まれで、青森経由で港町塩竃在住。ラーメンとAC/DCをこよなく愛しております。暇さえあれば、釣りをしているか、山を登ってるか、寺社仏閣仏像巡りをしています。
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東京生まれ青森経由仙台勤務の塩竈在住。
楽器店勤務の後、ライブハウスへ移動で現在に至る。
自らのバンド活動の経験やライブハウス運営の立場から
仙台の若きミュージシャンに叱咤激励する毎日です。
暇な時は海に釣りに行ったり、山を登ったりしております。