みなさん暑い日が続きますね。
仙台も東北とはいえ、暑い日々が続いております。
杜の都・仙台は七夕祭りを目前に控えております。
昔は東北の短い夏の訪れなんていいましたが、夏が長いですね(笑)
本日は僕の考えるバンド活動の3本柱の話をします。
飽くまでも僕の考えなので、賛同してもらっても結構だし、反論もOK。自分たちの活動の指針の叩き台として活用してもらえればと思います。
僕の考えるバンド活動の3本柱とは
1 バンドの方向性
2 運営のレベルアップ
3 稼ぐということの認識
となります。
では、順を追って説明させていただきます。
例えば、演奏は上手いのにくすぶっているバンドって結構いるのではないでしょうか?技術的に上手いからといってもこの3本柱が無いと単なる自己満足バンドに終始する可能性があります。そして、疑問に思うはずです。なんで、こんなに練習して、上手な演奏をしているのに認めてもらえないんだろう?と。
僕から言わせてもらえば、そんなの当たり前です。
逆に、3本柱がしっかりしてると、技術的に未成熟でも世に出る可能性は十分にあります。
それでは、順に掘り下げてみます。
方向性とは何か?
言い換えると、最近では「コンセプト」なんて言葉でよく聞きます。
もっと簡単にいえば、「自分たちは何をしたいのか?」ということです。自分たちのセールスポイントと考えても良いでしょう。
例えば、君たちがある大物プロデューサーに出会い
「君たちはどんなバンドなの?」
と聞かれたとき、答えられなければその時点で終了です。
答えられたとしても、バンド内の意見統一が出来てなかったり
コンセプト通りのバンドでなかったとしても、そこでゲームオーバーです。
いつ、どこから声が掛かるか分かりません。
いつか、出来ると思ってはダメです。
今しなければならないのです。
では、なぜプロデューサーはコンセプトを重要視するのでしょうか?
プロデューサーなどの売る側の人々は、音楽を売れなければ意味がありません。そうなる、自然とバンドへの視線が厳しくなります。
以前からその傾向はありましたが、最近は特に顕著な気がします。
その背景には、オーディエンス・リスナーの質の変遷があるのでは?と思っております。
昔はある程度プロモーションをすればCDはそれなりに売れました。
今はただでさえ、CDが売れなくなっている上、吟味してCDが買われる傾向が強くなったような気がします。
昔は、「ジャケ買い」なんて言葉があったり、音楽誌のレビューなどを参考にしてアルバムを買ったりしました。また、大型レコードショップの試聴コーナーなどを参考にしたこともありました。
でも、いまでは、youtubeなどで、試聴できる環境が溢れています。
その結果、オーディエンス・リスナーのバンドを見る目が肥えてきたような気がします。
その為、本当に売れる音楽を探す為に、セールスポイントのキーとなるべき物が重要視されているのです。
さらに、中毒的で個性的な世界観を求める傾向も強くなっています。
つまり、より音楽がコアなファン層を納得させるものではないと受け入れてもらえないのです。ちょっとしたメッキはすぐ剥がされてしまうんですね。
コンセプトという骨組みがしっかりしており、世界観という肉付けをほどこし、それを確実に表現する技術力。
これが売れているバンドに共通しております。
その第一歩がコンセプトなのです。
さらに、「売れているバンドには必ず骨組みとなるしっかりしたコンセプトがある」
という、一番の説得力のある理由もあります。
近年、バンド個性化の時代の中で、その基礎となるコンセプト策定は非常に重要です。
そこにもいくつかポイントがあります。
①わかりやすいこと。
②独自性があること。
③流行に乗っていること。
です。
まず、最近人気のあるバンドで共通しているのが『わかりやすい』ということです。
バンドが一生懸命考えても、オーディエンス・リスナーにそれが伝わらなければ意味がありません。
また、ある程度ファンが付いてくれば、マニアックなことをしてもいいでしょうが
入口は、誰でも入りやすい、『わかりやすい』がキーワードとなってきます。
また、気を付けなければいけないのが②と③は兼ね合いです。
既に流行の兆しがあるのに、そこから独自性を発揮する。
矛盾があるようですが、世に出てくるバンドはこれが出来てます。独自性は流行させるセンスと発信力、浸透性を持っていると言い換えてもいいでしょう。
また、音楽と親和性の強いファッションやアートワークとコラボしての流行も定番ですが常套手段です。
このコンセプトの内容次第でバンドが売れるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
コンセプトが決まったら次の段階です。
- コンセプトを骨組みとして、世界観を策定
- 世界観にあった、曲作り、イメージ(web、blog、衣装、MCなど)作り
- コンセプトに合ったライブを如何に再現するか?
という具合になります。
ちょっと、一度にたくさん書いてしまいましたが、それぐらいこの部分は重要だと思っております。
ただ、僕は全能の神ではないので、これが全てだとは思いません。皆さんの意見もドシドシ募集中ですし、これをキッカケに自分たちの活動を考えてみてください。
次回以降に
2 運営のレベルアップ
3 稼ぐということ
のお話もしていきたいと思います。
※挿入されている写真と本文は関係がありません(笑)
寺島 昇(てらじまのぼる)
ライブハウス仙台HooK勤務。東京生まれで、青森経由で港町塩竃在住。ラーメンとAC/DCをこよなく愛しております。暇さえあれば、釣りをしているか、山を登ってるか、寺社仏閣仏像巡りをしています。
仙台HooK WEB http://www.espguitars.co.jp/hook/
寺島昇FACEBOOK https://www.facebook.com/noboru.terajima
東京生まれ青森経由仙台勤務の塩竈在住。
楽器店勤務の後、ライブハウスへ移動で現在に至る。
自らのバンド活動の経験やライブハウス運営の立場から
仙台の若きミュージシャンに叱咤激励する毎日です。
暇な時は海に釣りに行ったり、山を登ったりしております。